ネットカジノで違法性を問われ逮捕されたプレイヤーのその後

日本国内では依然としてカジノ施設の運営や、公営ギャンブル以外の賭博行為は厳しく禁止されている状況にありますが、果たしてネットカジノには違法性があるのでしょうか?

ネットやテレビのニュースでは、違法賭博で逮捕者が出たという報道が流れていますが、ネットカジノは利用しても大丈夫なのか?と疑問に思う方もいると思います。
実際にネットカジノを遊んだことをきっかけに逮捕されたプレイヤーは実際にいますが、裁判結果に基づく判例ではないというのが事実です。

ここでは、ネットカジノで遊び違法性を問われ逮捕されたプレイヤーのその後を解説してくので、ぜひ参考にしてください。
過去の事例から、ネットカジノの何が問題なのかを知ることができます。

NetBanQ事件で初めてプレイヤーが摘発

NetBanQ事件で初めてネットカジノのプレイヤーが摘発

2016年2月に起きた「NetBanQ事件」は、国内で初めてネットカジノのプレイヤーが摘発されてしまったケースとなります。
しかしNetBanQとは実はネットカジノではく、国内で運営されていた主にネットカジノを対象としたオンライン決済サービスでした。

つまり、最初はネットカジノのプレイヤーは捜査対象ではなかったのです。
NetBanQ事件では運営者が偽エラーコインを販売した詐欺容疑で逮捕されましたが、捜査を進めると容疑者が違法のネットカジノを運営している疑いが浮上し再逮捕されたのです。

警察はこのネットカジノにNetBanQを使って入金していたプレイヤーを、利用履歴から割り出して摘発に踏み切り家宅捜査を行いました。
海外拠点のネットカジノで遊ぶことは問題ありませんが、国内拠点のネットカジノは違法であり、これで遊んだプレイヤーも運営者と同じく違法性を問われて摘発対象となってしまうのです。

NetBanQ事件の逮捕者はどうなったのか?

偽エラーコインの販売で運営者は詐欺容疑となり逮捕されましたが、ネットカジノのプレイヤーに関しては逮捕されずに在宅起訴ということになりました。

結局、プレイヤーは単純賭博罪となり、罪の重さによって最大で20万円の罰金が課される略式起訴となったのです。
略式起訴とは検察側の主張を受入れて罪を認め、裁判にならない代わりに罰金刑を受け入れるというものです。

ほとんどプレイヤーはこれを受け入れ罰金を支払いましたが、ネットカジノを遊んでいただけで摘発されたことに納得にできないプレイヤーが、裁判で争う姿勢を見せました。
その結果、有罪に持って行けないと判断した検察側が裁判を避け不起訴処分となり、事実上の無罪となりました。

NetBanQは送金に使われるただのオンライン決算サービスで、摘発されたプレイヤーたちが遊んでいたのは海外にあるネットカジノであることが分かったため、検察側は裁判で勝ち目がないと判断のしたのです。

これにより、海外拠点のネットカジノで遊んでも違法性が問われないことが、法的に証明されました。

スマートライブ事件で3人のプレイヤーを逮捕

スマートライブ事件で3人のネットカジノプレイヤーを逮捕

スマートライブ事件はNetBanQ事件の翌月に、3人のネットカジノプレイヤーが逮捕されたケースで、相次ぐ摘発でネットカジノ界隈を震撼させました。
しかし摘発された3人は、違法の国内拠点のネットカジノではなく、海外拠点のネットカジノで遊んでいたに過ぎませんでした。

それでは、なぜ3人のネットカジノプレイヤーたちは、海外拠点のネットカジノで遊んでいたのに逮捕されてしまったのでしょうか?

スマートライブ事件でプレイヤーが逮捕された理由とは?

NetBanQ事件では摘発されたネットカジノプレイヤーが裁判で争い、不起訴処分を勝ち取りましたが、再び摘発が行われた理由はなんだったのでしょうか?
3人が遊んでいたのは、スマートライブというイギリスを拠点とするネットカジノで、基本的には日本国内で遊んでも問題ないはずでした。

しかしスマートライブは、日本時間にあわせて日本人向けのテーブルを用意し、さらに日本人ディーラーを採用していました。
これらの事実から警察は、日本国内で賭博が開催されていると判断し摘発に踏み切ったのです。
摘発された3人は結果的に略式起訴を受入れ最大で20万円の罰金が課せられました。

事件から学ぶ摘発されないネットカジノの遊び方

日本国内ではネットカジノは合法ではなく、法整備がされていないので違法性を問われないグレーゾーンという立場にあります。
NetBanQ事件で摘発されたネットカジノプレイヤーは不起訴処分を勝ち取りましたが、スマートライブ事件では略式起訴で罰金が課せられました。

これらのケースから分かることは、日本人専用のサービスを提供するネットカジノはよりリスクが高く、海外拠点で世界を対象に運営されているネットカジノはグレーゾーン内にあり比較的安全ということです。

この状態がいつまで続くか分かりませんが、現状では普通にネットカジノを遊ぶだけなら違法性は問われないということです。

まとめ

まとめ

ネットカジノで遊び違法性を問われれ逮捕されたプレイヤーのその後を解説してきましたが、参考になったでしょうか。

摘発されたプレイヤーは略式起訴になりましたが、裁判で争い不起訴処分を勝ち取り事実上の無罪を勝ち取り、ネットカジノで遊んでも違法ではないということが証明されました。
自分のパソコンやモバイル端末でネットカジノを遊ぶだけなら、摘発される恐れはないので安心してください。

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